2025/04/11
お坊さんカフェ店長
皆様こんにちは。
さて、景流寺の活動である、お寺カフェANCHORAGEですが、カフェとしては約1年間臨時休業しておりました。
しかし今月4日、住職である私自身がカフェの店長として再始動させる運びとなりました。
なぜ住職である私が自らカフェ営業を再開するのかについて少しだけお話させてください。
ご一読頂けると幸いです☕️🍰
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ANCHORAGE第一章では叔母といとこがカフェスタッフとして働いてくれ、たくさんの方々に足をお運び頂きました。
そこで見る来てくださる方々の笑顔、楽しそうな声、「いい空間ですね。」のお言葉、そのどれもがこの場を開いた私としては嬉しい限りでした。
しかし去年2月でカフェは臨時休業となりました。
そしてこの1年間、私なりにいろんなことを考え、「どうしたらこの場所がカフェとして再開できるだろうか」、「またこの場で笑顔が生まれるだろうか」、何度も考えました。
そしてその結果として出た答えは
"自分自身がカフェの店長として営業を再開させる"
ということ。
この場を作った当初から、
「自分自身がいつかお店に立ち、来てくださる方々とお話をし、拠り所となる場を作っていきたい。」という思いはありました。
しかし、もちろんお坊さんである私がカフェ営業なんてしたこともなく、遠い未来のことに感じていました。
でも、両親も両祖父母も大事な人もたくさん亡くしてきた私からすると、"いつか"なんて無いことは人一倍分かっています。
そして、もう一つ、
"自分の人生は自分で描いていくしか無い"ということ。
だからこそ、"自分の本当にやりたいことは何か"を自分に問いかけた時、「カフェを自分で再開させたい」が答えでした。
そしてもう一つの大きな理由は当初から変わっていません。
様々なことがある人生の"心の拠り所"を作ること。
生きてたら本当に様々なことがあります。
嬉しいこと楽しいこと幸せなこと。
その反面苦しいこと辛いこときついこと思い通りにならないことの方が多いかもしれません。
私も思います。「生きるって大変だな。」と。
でもそんな時に手を差し伸べてくれる仲間、友人、家族、親族。そこに何度も救われました。だから今ここに存在しています。
だからこそ、お坊さんとしてお寺として、
"誰かの人生の心の拠り所"を作ることが自分の役目だと思っています。
カフェの店長とお坊さん。全く違うことのように感じる方も居るかもしれません。でも来てくださる方のお話を聞き、その中でお伝えできる自分の経験や仏教の教えもきっとあります。そういう意味ではお坊さんの役目の延長だとも思っています。
生きていれば時には心が暗闇に一人ぼっちでいる時もあります。でも必ずいつか光が差します。
ANCHORAGEはそんな"光差す場所"であり続けたいと思っています。